【目的ドリブンの思考法の要約】副業時間の確保には仕事の型を習得すべき

Purpose driven thinking スキル

「副業時間を確保したいけど、本業が忙しいです。業務効率向上のメソッドを試したけど、状況変わらず仕事に追われています。しかも上司からの仕事の評価も低いです。効率的に仕事の成果を出して、仕事から追われる状況から抜け出す方法が知りたいです」

この記事では、そんな悩みを解決するための仕事の進め方を紹介します。

会社員として働きつつ副業を頑張りたい人の悩みとして、本業が忙しくて副業に回す時間がないと感じている人は多いと思います。副業で収入を得るには、作業時間の確保は基本です。

そのためには、一日の大半を占める本業を効率的に終わらせたいところです。その一方で、ただ効率的に終わらせるだけでなく、本業の仕事では成果を出したほうが良いです。

仕事をやった気になってろくに成果を出さず、副業に精を出して、もし副業で成果が出せず独立できなければ、本業では仕事ができない人の烙印を押され、肩身の狭い思いをするでしょう。

僕の実体験からして、副業一本に張るような博打はせずに、まずは本業で仕事ができる人を目指すことが、会社員が副業で成功するために大事です。

今回説明する仕事の進め方は、戦略コンサルタントの望月安迪さん著書の「目的ドリブンの思考法」で説明されている内容です。

この本を読み、私自身が実践してみて、仕事に追われる状態から、主導権をもって進められるよう変わってきました。それによって、以前よりも仕事に余裕が生まれて自分の時間を確保できるようになっています。

正直、もっと早く知っておきたかったと思わされる内容でした。

なぜ仕事が忙しいのか?【副業時間を確保できない理由】

この問いへの唯一の正解はないとは思います。それは、絶対的に多い業務量、ブラック企業、業務上の緊急事態など、置かれている状況も様々だからです。

しかし、そのようなケースを除けば、そもそもの仕事の進め方が悪いということが大きな理由と考えます。

仕事の進め方が悪い。それによって、やる必要のないことをやる、成果が出ないのでやり直しが発生する。その繰り返しが仕事を積み上げ、忙しい状態を生み出しています。

トライ&エラーが大事な案件もあるでしょうが、戦略なしのエラーは繰り返すべきではありません。エラーばかりで成果が出ないと、仕事ができない人。の烙印を押されます。

また、業務効率化のノウハウを学び、高い業務効率でアウトプットを出しても、成果に繋がらないのであれば意味がありません。

そのため、そもそもの成果を出すために、まずは仕事の進め方を習得することが大事だということです。それによって、仕事が今よりもスムーズに進み、仕事に追われて忙しい状況も解消されていきます。

ではどうすれば良いのか、それが「目的ドリブンの思考法」で解説されている目的を起点とする仕事の型を習得することです。

「目的を定めて仕事を進める」ことは誰しも知っていますが、大半の人はできていない、または、やっているつもりになっているのではないでしょうか。

私自身もその大半の人だと認識しています。

まず目的を定め、それを達成するための目標を設定し、実行の仕組みを作る。

しかし、実際は仕事が忙しく、目の前の業務を片付けることに意識が向き、そもそもの目的をあまり考えていないというパターンが多いのではないでしょうか。

そのため、アウトプットが的外れでやり直しが発生し、結果として仕事が片付かず、それが積み重なって、忙しくなる。忙しくなると目的を深く考える余裕がなく、また的外れなことをして手戻りが発生。

この負のスパイラルにはまると、とにかく大変です。

このような状況にならないように、キャリアの早い段階で仕事の型をみにつけておくことが、結果的に自分を楽にさせてくれます。

では具体的な仕事の進め方の型について説明していきます。

成果を出すための仕事の型【目的ドリブンの思考法の要約】

「目的ドリブンの思考法」では以下の順に仕事を進めていくことを推奨しています。

・ 目的を定める
・ 目標を設定する
・ 手段を講じる

成果を出すためには目的設定を起点とした仕事の進め方が不可欠です。目的達成に貢献する業務完了のアウトプットが、成果としてみなされるため当然です。

本書の抜粋ですが、

逆に言えば「仕事で失敗したければ、目的を忘れ去ってやればいい」ということです。

こちらのほうが、目的の重要性がすんなり理解できますね。

また、目的を定めるには、そもそもの仕事の背景を把握し(上位の目的・目的の目的)、自分の所属部署や役割・立場から何が求められているのかを考えることが必要です。

そして、定めた目的を実現するために、目標を設定します。

これも大事です。

例えば、顧客満足を上げるという目的を定めた場合、それってどのような指標でどのぐらいを目指すのか、定量化して関係者の合意を得ておかないと、目的が達成されたのかどうかわかりません。

さらに、目的と結びつく目標を設定しないと、何が目的を達成するための手段なのか判断ができません。そのため、目的達成とは関係のない作業を延々と続け、仕事をやった気になるケースが発生するのです。

目的の重要性については誰しも聞いたことはあると思いますが、実際に目的を定めて仕事を進めている人は少ないのではないでしょうか。

本書では、上記の重要性について詳しく解説されており、目的を定めずに仕事を進めることが、いかに危険なことなのか、腹落ちすることができます。

また、本書では、目的を達成するための手段を考える手順について、5つの基本動作として詳しく説明されています。

5つの基本動作

・ 認知:目的(ありたい姿)と現状のギャップの特定(問題の特定)
・ 判断:問題解決の実効策を考えて、選定し、決める
・ 行動:実効策をより具体的なアクションプランにおとしこみ、実行する
・ 学習:実行によって得られた学びを将来の問題解決に活用する
・ 予測:潜在的なリスクの先読み

このステップを踏み、手段を定めて実行することにより、目的達成のためのアクションが取れるようになり、成果が出せるようになります。

まずは、目的を定め、目標を設定し、5つの基本動作に沿って手段を考えて実行するという、仕事の流れを頭に入れましょう。

この仕事の流れを型として覚えておくことで、今やっている作業が、仕事の流れのどの部分に取り組んでいるのかが分かるようになります。そうすると、本来踏むべきステップが抜け落ちていた場合、それに気づけるようになります。

初めから、上記の仕事の型を常に意識して完璧にこなしていくことは難しいと思います。

それは、仕事に追われ、業務が刻々と増えていくなか、仕事の型が身についていない状態では、冷静に仕事の型を思い出す余裕がないからです。

しかし、仕事の型を頭に入れておけば、その時は意識できなかったとしても、途中で問題に気づけるようになります。

「あれ、今自分は仕事の型のどのステップをやっているのだっけ?」

「そういえば、そもそも仕事の目的と目標を設定していたっけ?」

まずは、自分の仕事の進め方の問題に気づけるようになり、これを繰り返すことで、仕事の型がみについて、無意識に正しいステップを踏んで仕事を進めていけるようになります。

まとめ

副業の作業時間を確保するためには、まずは本業の仕事ができる人になることが大事です。そのためには、仕事の型を早い段階で習得する必要があります。その仕事の型は目的を起点としてブレイクダウンしていくもので、「目的ドリブンの思考法」に詳しく説明されています。

地図なしに、目的地に着くには、勘を頼りに情報を集めながら歩き回る他ありません。最悪、目的地に着くことができずに疲れて倒れるかもしれません。これは非効率です。

仕事ができる天才でない限り、我々凡人は仕事で成果を出すための型を頭の中に地図として描けるようになることが大事です。

仕事の型の習得には時間はかかりますが、必ず仕事の成果が上がり、仕事の後戻りも減少し、生産性が上がります。そのため、以前よりも仕事の忙しさが解消されて、副業の作業時間を確保できるようになるでしょう。

まずは、「目的ドリブンの思考法」で仕事の型を学び、そのメカニズムを腹落ちさせて、実際の業務に活かしてみることを強くおすすめします。